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令和4年1月20日 第9回「おとなのがん講座」を開催しました



足立区綾瀬にある勤労福祉会館にて無料がん講座を開催いたしました。講師は先月に引き続き、瀬谷ふたつ橋病院副院長の松本美野里先生と乳がんサバイバーの濱島明美様による来場・オンラインでの講演となりました。

日本人の男性の65%,女性の50.2%が一生のうちでがんと診断されることから、がんは身近な病であると考えられています。その中で大腸がんにおいては、一生のうちに診断される確率は男性が8.5%、女性は6.7%ということです。大腸がんになる原因は複数のリスク要因が重なり、すべてがわかっているわけではありませんが、早期で発見されればお腹をあけずに内視鏡で治療が可能となります。しかし現在の大腸がん検診受診状況は、目標である50%に届いておらず男性47.8%、女性40.9%となっています。また精密検査受診率も高くありません。主な理由としては「痛くてつらそう」「がんがみつかるのがこわい」「恥ずかしい」などがありますが、受診しないことで予後が悪くなる為、受診の必要性があるとのことです。後半には、大腸がん検診の流れを映像にて使用する機器や要する時間、受診者からの感想を交えてわかりやすくご説明していただきました。最後には40歳になったら大腸がん検診をうけること、検査で陽性となったら必ず全大腸内視鏡検査を受けましょうと参加者へ伝えておられました。

 

乳がんサバイバーの濱島様は、30歳目前で左胸に小豆のようなしこりに気がつき、病院の検査したところそれ以外にも複数の腫瘤が見つかり、左乳房を全摘出することになったということです。「なぜ私が?」とがんになったことを受け入れられないまま治療に入り、働きながら治療を続けていくことが想像できず、当時勤務されていた会社を退職されてご両親が住んでおられる実家へ子供たちと引越しをしました。

そこで子どもたちと共に時間を過ごし、8年経って自分のがんと向き合うようになり、新しい仲間にも出会い元気をもらい前向きになってきたと話されていました。2019年に乳がんが再発して、現在は仕事をしながら治療を行っています。ご自身の体験から、「早く見つけて適切な治療を受ければ生存率が高まるので、がん検診にいきましょう。そしてがんになっても働いたり、遊ぶことができます。」と病気と向き合いながら、子育てと仕事を両立して自分らしくいきていく力強いメッセージを送ってくださいました。