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令和5年1月26日 第14回「おとなのがん講座」を開催しました

 

足立区の北千住にある生涯学習センター(学びピア)にて、がん講座を開催いたしました。先生は先週にも講師をしていただいた東京大学付属病院の南谷優成先生とサバイバーは頭頸がんサバイバー福智木蘭様にご講演いただきました。

 

南谷先生は文部科学省の外部教育の講師としても活動しており、また弊社の対がん活動で配布している「がん検診のススメ」冊子の著者、中川恵一特任教授と同じ講座にいらっしゃいます。

現在がんは、65歳までの働く世代が全体の3割を占めており、決して ご高齢の方だけの病気ではありません。また乳がん、子宮頸がんなど若い女性のがんも増えており、乳がんに関しては9人に1人が罹患するといわれています。

そのようなことも踏まえて現在小中学校でがん授業をおこなっています。内容をよりわかりやすくするために、YouTubeで見られるアニメ動画なども使用しているそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=zsFu_1IZsI8

またネット環境で簡単にできる「がんリスクチェック」も紹介してくれました。

https://epi.ncc.go.jp/riskcheck/canchd/

タバコをやめること、生活習慣を良くすること、定期的にがん健診を受けることが、がんのリスクを下げることに重要です。「がんになっても働ける社会をみなさんで協力して作っていきましょう」と伝えられていました。

 

 サバイバーの福地木蘭様は27年前に頭頸がんに罹患された方です。頭頸がんとは顔の中心、鼻の奥のがんで希少ながんの種類となります。

最初の症状は鼻血がよく出るようになり、鼻づまりもあったので耳鼻科に行くと鼻の奥に何かが見えたそうです。その後大きな病院にて検査をした際、がんが見つかり「鼻中隔がん」と診断されました。その後、築地の国立がん研究センターで治療をおこなっていきました。手術は11時間半かけて鼻の横と頭を開ける手術となりました。3か月の入院生活は辛い場面もありましたが、回復に向かうにつれて気持ちが上がってきたとの事です。幸い現在まで再発もなく、今では年1回の定期健診だけになりました。

27年経った今、後遺症もいくつかありますが、希少がんに罹患した私の役目はこのがんの前例になって、今後このがんに罹患した人への情報を提供することだと思っておられます。

がんから生還して再び生きる「リライフ人生」と言います。「がん闘病中は今の私の元気な姿など全く想像もできませんでしたが、これからも元気に生きていこうと思います」と話されておりました。